「ブレイジング・ボルテックス」に収録される「S-Force(セキュリティ・フォース)」について考察した記事になります。
「S-Force(セキュリティ・フォース)」とは?
「S-Force(セキュリティ・フォース)」は、「ブレイジング・ボルテックス」にて新たに登場した新規テーマで、リンクモンスターを扱います。
種族に統一感はないですが、属性は光属性か闇属性というステータスで構成されています。
「S-Force」の特徴としては、「S-Force」モンスターの正面にいる相手モンスターに対して、何かしらの永続効果を持つのが特徴であり、共通効果になります。
S-Force 乱破小夜丸(らっぱちよまる)
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは、自身と同じ縦列のモンスターしか攻撃対象に選択できない。
②:手札から「S-Force」カード1枚を除外して発動できる。このカードを持ち主の手札に戻し、デッキから「S-Force 乱破小夜丸」以外の「S-Force」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
①の効果は、「S-Force」モンスターの特徴になる効果で、「S-Force 乱破小夜丸」は、相手モンスターの攻撃対象の範囲を制限する効果となってます。
フィールド魔法の「S-Force ブリッジヘッド」の②の効果と合わせると、戦闘における守りになります。
②の効果は、相手ターンでも発動できる効果で、手札の「S-Force」カードをコストに、「S-Force 乱破小夜丸」の手札バウンスで、デッキから「S-Force」モンスターをリクルートする効果になります。
この効果を使って、相手からの除去を回避したり、攻撃対象から外したりする使い方ができそうですね。
なお、デッキからリクルートする「S-Force」モンスターとしては、上級モンスターの「S-Force グラビティーノ」や「S-Force プラ=ティナ」を選ぶと、手札コストを活かしたり、手札コストの回復ができますし、下級モンスターでは、「S-Force プロフェッサー・Ϝ」を選ぶと、相手モンスターがリンクモンスター以外であれば、攻撃してくるモンスターの数を減らすことにも繋がります。
S-Force プロフェッサー・Ϝ(ディガンマ)
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの表示形式を変更する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは効果以外では表示形式を変更できない。
①の効果は、「S-Force プロフェッサー・Ϝ」の召喚・特殊召喚の成功で発動できる効果で、相手モンスター1体の表示形式を変えるというものになります。
「S-Force 乱破小夜丸」や「S-Force プラ=ティナ」、「S-Force ショウダウン」、「S-Force スペシメン」、「緊急テレポート」などで特殊召喚するとこの効果を最大限に活かせます。
②の効果は共通効果の部分で、「S-Force プロフェッサー・Ϝ」は、真正面の相手モンスターの表示形式封じになります。①の効果で守備表示にした相手モンスターをこの効果で縛り続けるといいでしょう。
S-Force オリフィス
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターは相手の効果の対象にならない。
②:相手フィールドのモンスターが効果を発動した時、手札から「S-Force」カード1枚を除外して発動できる。そのモンスターを破壊する。
「S-Force オリフィス」の①の効果は共通効果で、真正面の相手モンスターが相手の効果の対象にならなくなる効果になります。この効果により、相手は自分のモンスターに装備魔法を装備したりするなどの対象を取って発動するカードの効果を封じられることになります。
②の効果は、コストとして手札の「S-Force」カード1枚を除外することで、効果を発動した相手モンスターを破壊する効果。あくまでも破壊であり、そのモンスターの効果を止めれるわけではないので、過信は禁物ですが、「S-Force」カードの中では、妨害力が高めのカードになります。
S-Force グラビティーノ
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「S-Force グラビティーノ」以外の「S-Force」カード1枚を手札に加える。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターはフィールドから離れた場合に除外される。
「S-Force グラビティーノ」の①の効果は、召喚・特殊召喚の成功で発動できる効果で、自身以外の 「S-Force」カードのサーチ効果になります。魔法・罠カードも選べるので、サーチ対象は広範囲になります。
この効果でサーチしたいカードとしては、
- 「S-Force」モンスターの展開ができる「S-Force 乱破小夜丸」
- モンスター除去効果を持つ「S-Force オリフィス」
- 「S-Force」モンスターのサーチができる「S-Force ブリッジヘッド」
- 手札からの「S-Force」モンスターの展開や回収ができる「S-Force ショウダウン」
- 「S-Force」モンスターの蘇生・除外からの帰還ができる「S-Force スペシメン」
あたりが候補になってきますので、その場の状況に合わせたカードを選びたいところです。
②は共通効果で、正面の相手モンスター限定の「マクロコスモス」といったような効果で、この効果で相手モンスターがフィールドから破壊されたり、墓地へ送られた場合の効果を潰すことができますし、たとえそれらの効果がなくても、墓地利用を防ぐことに繋がります。
S-Force プラ=ティナ
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、「S-Force プラ=ティナ」以外の除外されている自分の「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分の「S-Force」モンスターの正面の相手モンスターの攻撃力は600ダウンする。
①の効果は、「S-Force プラ=ティナ」の召喚・特殊召喚の成功で発動できる効果で、除外されている「S-Force」モンスター1体を特殊召喚できる効果になります。この効果を使うことで、「S-Force 乱破小夜丸」や「S-Force オリフィス」の効果を発動するために除外した手札コストによりモンスターの展開ができます。
やはり狙い目は、召喚・特殊召喚に成功した場合の効果を持っている「S-Force グラビティーノ」や「S-Force プロフェッサー・Ϝ」あたりになってきます。
②の効果は共通効果で、正面の相手モンスターの攻撃力をダウンさせる効果になります。ダウン量は600ですが、「S-Force」モンスターの最高打点は「S-Force ジャスティファイ」の2600とあまり高くないので、戦闘サポートとしてありがたい効果になります。
S-Force ジャスティファイ
「S-Force」モンスターを含む効果モンスター3体
自分はこのカードのリンク先にモンスターを出せない。このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手ターンに、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。その後、その相手モンスターをこのカードのリンク先となる相手のモンスターゾーンに移動できる。
②:このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。このカードのリンク先のモンスターを全て除外する。
【LINK-3:左上/上/右上】
「S-Force ジャスティファイ」の①の効果は、自分・相手ターンに発動できる効果で、相手モンスター1体の効果をターン終了時まで無効にしつつ、このカードのリンク先に移動させる効果となります。
「S-Force」モンスターの中では、1番妨害力が高いモンスターになり、リンク先に移動させる効果は、②の効果によるモンスター除去にも繋がりますし、各「S-Force」モンスターが持つ正面に相手モンスターがいる時の永続効果を適用することもできます。
②の効果は、リンク先のモンスターを除外する除去効果となります。この効果については、「S-Force」モンスターの共通効果をリンク先まで広げたような効果で、こちらから攻める時しか使えませんが、バトルフェイズを介しながら最大3体の相手モンスターを対象を取らずに除去できるので、非常に強力な効果と言えます。
S-Force ブリッジヘッド
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「S-Force」モンスター1体を手札に加える事ができる。
②:相手モンスターが同じ縦列の自分の「S-Force」モンスターに攻撃宣言した時に発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されない。
「S-Force ブリッジヘッド」の①の効果は、「S-Force」モンスターのサーチ効果になります。
「S-Force グラビティーノ」に比べるとモンスターだけなのでサーチ範囲が狭いですが、「S-Force 乱破小夜丸」をサーチすると、「S-Force グラビティーノ」に繋げることができてしまうので、サーチ面で考えてもやはり「S-Force 乱破小夜丸」が筆頭候補となります。
②の効果は、「S-Force」モンスターの共通効果を自分に適用したような効果で、攻撃してきた相手モンスターと同じ縦列の「S-Force」モンスターに戦闘破壊耐性を与えるというもの。
この効果と相性の良い「S-Force 乱破小夜丸」の永続効果を併用しながら「S-Force」モンスターを適切に配置できれば、自分のライフが削られることが少なくなりそうですね。
攻撃してくる相手モンスターを動かすか、「S-Force」モンスターを動かすかで対応したいですね。
S-Force ショウダウン
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:以下の効果から1つを選択して発動できる。
●手札から「S-Force」モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
●自分の墓地の「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
「S-Force ショウダウン」は、2つの中から1つを選ぶ選択型の効果で、「S-Force」モンスター1体を手札から特殊召喚するか、墓地からサルベージするかのどちらかが選べます。
基本的には、手札からの特殊召喚を狙い、手札コストや「S-Force 乱破小夜丸」を回収したい時に、サルベージ効果を使うといいでしょう。
手札からの特殊召喚に関しては守備表示で出すものの、レベルを問わず、上級モンスターも狙えるので、手札事故を防ぐことにもなりますし、速攻魔法のため、相手の動きに合わせて「S-Force」モンスターを配置できるのも利点になります。
S-Force スペシメン
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:相手フィールドにモンスターが存在する場合、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを相手モンスターの正面の自分フィールドに特殊召喚する。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「S-Force」モンスター1体を対象として発動できる。その自分のモンスターの位置を、他の自分のメインモンスターゾーンに移動する。
「S-Force スペシメン」の①の効果は、「S-Force」モンスター専用の蘇生または、除外から帰還できるカード。相手モンスターがいる時しか発動できないですが、相手モンスターの正面に特殊召喚するため、特殊召喚後に「S-Force」モンスターの共通効果を適用できます。
妨害効果を持つ「S-Force」モンスターを特殊召喚することに使ったり、「S-Force ブリッジヘッド」がある状態で、相手のバトルフェイズにこのカードを発動できるといいでしょう。
②の効果は、「S-Force」モンスターの位置を移動できる効果で、墓地からこのカードを除外することで発動できます。「S-Force」モンスターは、相手のモンスターの正面にいないと能力を存分に発揮できないので、このようなサポートも必要になってくることがあります。
最後に
新規テーマの「S-Force(セキュリティ・フォース)」について考察しました。
相手モンスターの正面にいる時に適用される共通効果が特徴で、まさか過去の通常モンスターのテキストに書かれていたものがテーマになるとは驚きましたね!
なお、今回紹介した「S-Force」カードを使ったデッキについては、こちらの記事を見て参考にしていただけたらと思います。
では、このあたりで終わりたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。