【サンアバロン】×【アロマ】デッキ・回し方・相性の良いカード解説記事～ライフ回復の植物族テーマ～

「SELECTION 10/セレクション10」で新登場した【サンアバロン】を【アロマ】に取り入れてデッキを作ってみました。今から【サンアバロン】を入れたデッキや【アロマ】デッキを作ろうとしている方はぜひ参考にしてみてくださいね！

※2020年12月21日　デッキレシピ・回し方を訂正

各テーマについて

【サンアバロン/聖天樹】とは？

【サンアバロン/聖天樹】は、「SELECTION 10/セレクション10」で登場した地属性・植物族のリンクテーマで、紹介の都合上【サンアバロン/聖天樹】と表記してますが、「サンシード/聖種」、【サンヴァイン/聖蔓】、【サンアバロン/聖天樹】という3つの複合テーマになってます。

各テーマの主な役割としては、「サンシード」を「サンアヴロン」のリンク素材に使い、「聖天樹の大母神」以外の「サンアヴロン」リンクモンスターの共通効果で、「サンヴァイン」リンクモンスターを生み出す(特殊召喚する)という関係性になってます。

「サンアヴロン」リンクモンスターの共通効果

1、このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。
2、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のＬＰを回復し、ＥＸデッキから「サンヴァイン」モンスター１体を特殊召喚する。

カード名	ステータス・効果
聖種の地霊	星１ 地 植物族 0/600　通常モンスター 千年に１度、聖天樹から獲れる種は、千年の時を経てその土地の守護精霊になると言われている。
聖蔓の社	永続魔法 自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスターが存在する場合、手札を１枚墓地へ送ってこのカードを発動できる。 ①：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、自分は植物族モンスターしかＥＸデッキから特殊召喚できない。 ②：１ターンに１度、発動できる。自分の墓地からレベル４以下の植物族の通常モンスター１体を選んで特殊召喚する。 ③：相手エンドフェイズに、魔法＆罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送り、自分の墓地の永続罠カード１枚を対象として発動できる。そのカードを自分の魔法＆罠ゾーンにセットする。
聖天樹の幼精	地 植物族/リンク 0 レベル４以下の植物族モンスター１体 ①：このカードが「聖種の地霊」を素材としてＥＸモンスターゾーンにリンク召喚された場合に発動できる。デッキから「サンヴァイン」魔法・罠カード１枚を手札に加える。 ②：このカードは攻撃対象にされない(この効果が適用されたモンスターしか自分フィールドに存在しない状態での相手の攻撃は自分への直接攻撃になる)。 ③：１ターンに１度、自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合に発動できる。その数値分だけ自分のＬＰを回復し、ＥＸデッキから「サンヴァイン」モンスター１体を特殊召喚する。 【LINK-1：下】

ちなみに特殊召喚を狙う「サンヴァイン」のリンクモンスターは、「聖蔓の剣士」が筆頭になります。

カード名	ステータス・効果
聖蔓の剣士	地 植物族/リンク 800 植物族の通常モンスター１体 ①：自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。 ②：このカードが特殊召喚に成功した場合、フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター１体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのリンクマーカーの数×８００アップする。 ③：このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。そのモンスターをリンクモンスターのリンク先となる自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚する。 【LINK-1：下】

「サンアヴロン」の効果で出す「サンヴァイン」リンクモンスターの中では、効果が優秀で、打点アップとコントロール奪取を持ちます。
なお、「サンアヴロン」のLINK数が上がれば上がるほど「聖蔓の剣士」も高打点になります。

【アロマ】とは？

「クラッシュ・オブ・リベリオン」で登場した植物族テーマで、その後「カオス・インパクト」などで強化されています。

効果の特徴としては、相手よりライフを上回っていた場合に適用できる効果と、ライフを回復した場合に発動する強制効果を持つのが特徴になります。

モンスター名	ライフを上回っていた場合の効果	ライフを回復した場合の効果
アロマージ－ベルガモット	植物族モンスターに守備貫通効果を付与	相手ターン終了時まで自身の打点1000アップ
アロマージ－ローリエ	手札から自身を特殊召喚	フィールドの植物族モンスターをチューナーとして扱う
アロマージ－ジャスミン	自身以外の植物族モンスター1体の召喚権追加	デッキから1枚ドロー
アロマセラフィーアンゼリカ	場に「アロマ」モンスターがいれば、墓地から自己蘇生 ※その後、フィールドから離れると除外	なし
アロマセラフィージャスミン	自身とリンク先の植物族モンスターに戦闘破壊されない耐性付与	デッキから植物族モンスター1体をサーチ
アロマセラフィースイート・マジョラム	自分の場の植物族モンスターに効果の対象にならない耐性付与	相手のカード1枚を破壊

効果を一覧にしてみましたが、その中でも特に、「アロマージ－ジャスミン」と「アロマセラフィージャスミン」の効果は、アドバンテージに繋がるので、上手く使いたいところです。

では、この【サンアヴロン】と【アロマ】の2つのテーマを合わせたデッキレシピを紹介します。

【サンアバロン】×【アロマ】デッキレシピの紹介！

【デッキデータ】

デッキ	サンアヴロン＋アロマ
タイプ	展開系のデッキ
特徴1	植物族
特徴2	ライフ回復

【サンアバロン】と【アロマ】を混ぜてみようと思ったきっかけは、リンク1の「聖天樹の幼精」の登場ですね。

「聖天樹の幼精」を経由することで、「アロマセラフィージャスミン」を出せることに気づいたのと、「サンアバロン」リンクモンスターがライフを回復する効果を持っていたことが決め手となって、【アロマ】と合わせることにしました。

初手5枚からの【サンアバロン】×【アロマ】デッキの回し方を紹介！

回し方の例1

この5枚の手札からできる回し方の例や手順を説明したいと思います。

「予想GUY」から「聖天樹の幼精」を経由して、「アロマセラフィ－ジャスミン」をリンク召喚

①「予想GUY」は、自分の場にモンスターがいない場合に、デッキから通常モンスターを特殊召喚できるので、「聖種の地霊」をデッキから特殊召喚し、そのまま「聖天樹の幼精」をリンク召喚して、「聖蔓の社」をサーチ。

②「聖蔓の社」をコストに「聖蔓の社」を発動して、「聖種の地霊」を蘇生し、 「聖天樹の幼精」と「聖種の地霊」で、「アロマセラフィ－ジャスミン」をリンク召喚。

「アロマセラフィ－ジャスミン」の効果から「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」をシンクロ召喚

①「アロマガーデニング」を発動して、「アロマージ－ジャスミン」を「アロマセラフィ－ジャスミン」のリンク先に召喚。これで「アロマガーデニング」によってライフを1000回復し、「アロマージ－ジャスミン」のドロー効果と「アロマセラフィ－ジャスミン」のサーチ効果を発動。

ここは相手ターンのことも考えて、「アロマセラフィ－アンゼリカ」でもサーチしておきましょうかね。 

②「アロマセラフィ－ジャスミン」の効果で、リンク先の「アロマージ－ジャスミン」をリリースして、デッキから「ウィード」を守備表示で特殊召喚。

③自分のモンスターがリリースされたことにより、手札から「六花精プリム」を特殊召喚し、「ウィード」とともに「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」をシンクロ召喚。 →「恵みの風」をサーチしてセット。

あとは相手ターンで、「恵みの風」によって「アロマージ－ジャスミン」を蘇生して「アロマガーデニング」でライフを回復するか、サーチした「アロマセラフィ－アンゼリカ」でライフを回復するのどちらかを使うことで、「アロマージ－ジャスミン」、「アロマセラフィ－ジャスミン」、「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」のライフ回復した場合の効果を発動できます。

回し方の例2

では、次は後攻パターンでやってみます。
相手がどう動いたかにもよるところもありますが、今回は【聖天樹】の盤面を作ってみます。

「予想GUY」スタートから「聖天樹の幼精」のリンク召喚と「聖蔓の社」のサーチ

「予想GUY」で「聖種の地霊」をデッキから特殊召喚し、「聖天樹の幼精」のリンク召喚と「聖蔓の社」をサーチするところまでは一緒です。

「アロマージ－ジャスミン」と「ローンファイア・ブロッサム」の効果を活用して、「アロマージ－ベルガモット」を特殊召喚

①「アロマージ－ジャスミン」を通常召喚した後、「聖蔓の社」の発動時のコストで、「アロマージ－ローリエ」を墓地へ送って、ライフ回復から1枚ドロー。

②相手がバーンデッキでない限りはライフが上回っているはずなので、「アロマージ－ジャスミン」の追加の召喚権で、「ローンファイア・ブロッサム」を召喚し、その効果で「アロマージ－ベルガモット」を特殊召喚。

「聖蔓の社」を使って、「聖天樹の精霊」をリンク召喚

「聖蔓の社」の効果で、「聖種の地霊」を特殊召喚し、「聖天樹の幼精」と「聖種の地霊」で、リンク2の「聖天樹の精霊」をリンク召喚。
※ここで、「星遺物を継ぐもの」を使って、「聖天樹の精霊」からリンク3の「聖天樹の大精霊」になってもいいですが、序盤で飛ばしすぎるのもダメなので、リンク2で止めておきます。

バトルフェイズで戦闘ダメージを受けて、「聖蔓の剣士」を特殊召喚

①バトルフェイズに入り、「アロマージ－ジャスミン」で攻撃力200以上の相手モンスターに攻撃して戦闘ダメージを受け、「聖天樹の精霊」の効果で、受けた戦闘ダメージ分ライフを回復し、EXデッキから「聖蔓の剣士」を特殊召喚。

②「聖蔓の剣士」の特殊召喚の成功した場合の効果で、「聖天樹の精霊」を選択することで、2400打点のモンスターになり、さらにライフを回復したので「アロマージ－ベルガモット」が3400打点になる。

この後の展開としては、「聖天樹の精霊」のリンク先が空いているので、「聖蔓の剣士」で戦闘破壊したモンスターを効果を無効にして特殊召喚もできますし、メインフェイズ2で「聖天樹の精霊」と「聖蔓の剣士」を素材に、リンク3の「聖天樹の大精霊」になってもいいですね。

薄々気づいた方もいるかと思いますが、「予想GUY」があれば、通常召喚権を使わずにリンク2まで作れるので、動きとしては強いですが、 「予想GUY」がないと、展開が厳しくなったり、ちょっと頭を使わなければならなかったりしますので、ここからは「予想GUY」がなかった時のパターンも紹介しておきます。

回し方の例3

厳しいかなと思いましたが、この手札でポイントになるのは、「ローンファイア・ブロッサム」ですね。

「ローンファイア・ブロッサム」の効果の起動と「六花精プリム」の特殊召喚

①「ローンファイア・ブロッサム」のリリース効果で「聖種の地霊」を特殊召喚。

②モンスターがリリースされたので、「六花精プリム」を手札から特殊召喚。

一連の流れで「アロマセラフィ－ジャスミン」をリンク召喚

「アロマガーデニング」を発動させてから、「聖種の地霊」をリンク素材に「聖天樹の精霊」のリンク召喚→「聖蔓の社」のサーチ→もともとあった「聖蔓の社」をコストに「聖蔓の社」を発動→「聖種の地霊」を蘇生する一連の流れで「アロマセラフィ－ジャスミン」までリンク召喚。

「アロマセラフィ－ジャスミン」の効果をフルに使って、レベル6シンクロ

①「アロマセラフィ－ジャスミン」のリンク召喚成功で、「アロマガーデニング」の効果が発動してライフ回復。「アロマセラフィ－ジャスミン」のライフを回復した場合の効果で「ウィード」をサーチして、ライフが上回っている状態なので、リンク先に手札から特殊召喚する。

②「ウィード」と「六花精プリム」で、「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」をシンクロ召喚。

こうすることで、何とか「アロマセラフィ－ジャスミン」と「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」を作れそうです。

いろんなパターンを見せれたと思いますので、回し方や動かし方のポイントをまとめます！

【サンアバロン】×【アロマ】デッキの回し方・動かし方のまとめ！

上記の回し方をまとめると・・・

先行の場合は、「アロマセラフィ―ジャスミン」と「アロマセラフィ―スイート・マジョラム」の布陣を目指し、後攻の場合は、リンク2以上の「聖天樹」＋戦闘破壊されにいくモンスターを用意する形がベストになります。

それからこのデッキのキーワードとなる「リンク召喚・シンクロ召喚・ライフ回復」についても、まとめておくと・・・

●リンク召喚
「予想GUY」スタートや「聖種の地霊」で、「聖天樹の幼精」をリンク召喚。
そこからサーチした「聖蔓の社」を絡めることで、リンク2の「アロマセラフィ―ジャスミン」や「聖天樹の精霊」をリンク召喚できる。
※「聖天樹」で戦う場合は、戦闘破壊されるモンスターを別に用意する。

●シンクロ召喚
基本は、「六花精プリム」＋「ウィード」で「アロマセラフィ－スイート・マジョラム」を作る。回し方の中では出てきませんでしたが、自分のライフが大幅に上回っている状態であれば、レベルを2つ上げた「六花精プリム」＋「アロマセラフィ－アンゼリカ」の組み合わせで「エンシェント・ホーリー・ワイバーン」も作れます。
ライフを回復できるカードと「アロマセラフィ－ジャスミン」の効果をフルに使えば、どちらも揃えることができる。

●ライフ回復
ライフ回復には、「聖天樹/サンアバロン」リンクモンスターによるライフ回復とアロマ側のカードによるライフ回復がある。
「聖天樹/サンアバロン」リンクモンスターによるライフ回復は、他のモンスターを用意して、戦闘破壊されにいき、戦闘ダメージを受けることによって、ライフ回復できる。
(そして「聖蔓」リンクモンスターも出るよ！)

【サンアバロン】×【アロマ】デッキと相性の良いカードの紹介！

採用したものと採用しなかったものもありますが、相性の良いカードを紹介したいと思います。

エンジェル・トランペッター

効果を持たないバニラ(通常)モンスターですが、攻撃力1900のレベル4チューナーなので、「聖蔓の社」の蘇生に対応しているモンスターであり、シンクロ召喚を強めたい場合は、採用候補になってきます。

特に「アロマージ－ジャスミン」とは相性が良く、ライフを上回っていた時の追加の召喚権で出すことにより、レベル6のシンクロ召喚が簡単にできます。

スポーア

このデッキでは「にん人」を入れてますが、同じく自己蘇生効果を持っている「スポーア」も採用圏内に入ってきます。
「にん人」は、自分の手札・フィールドの植物族を送って自己蘇生するのに対し、「スポーア」は、墓地の植物族除外して自己蘇生できるタイプになります。

墓地が肥えていない序盤で、「スポーア」を素材に「聖天樹の幼精」のリンク召喚をしても、その先が続かないので、「にん人」にしたのですが、「にん人」も手札に植物族がいなければリンク2に繋げることができないので、どっちもどちですね。
併用するか好みで選ぶといいでしょう。

星遺物を継ぐもの

「星遺物を継ぐもの」はリンク先に蘇生できる「死者蘇生」といったカードで、「聖天樹」であれば、さらに上の「聖天樹」リンクモンスターを目指せたり、戦闘破壊されにいく用のモンスターを用意できますし、「アロマ」であれば蘇生したモンスターを「アロマセラフィ－ジャスミン」のリリース効果に使って、デッキから新たな植物族を守備表示で特殊召喚できたりしますので、あると便利になるカードです。

自らダメージを受けることができるカード

今回のデッキレシピでは、「アロマ」との混合のため不採用になってますが(枠がなかった)、自ら効果ダメージを受けることができるカードも、採用候補となってきます。

有名どころは「Emトリック・クラウン」、「BF－精鋭のゼピュロス」あたりになり、「聖蔓の社」の手札コストでこれらを墓地へ送ることができればダメージを受けれるので、バトルフェイズを介さずに「聖蔓」リンクモンスターを出せるので、相性は良いです。
あとは「破壊輪」などのカードも挙げられます。

渇きの風

「渇きの風」は「アロマ」側のカードですが、ライフを回復した場合の①の効果があるため、「聖天樹」のリンクモンスターとも連携が取れます。

「渇きの風」がすでに表側で存在している状態（この状態であればダメージステップでも発動できるみたいです。）で、「聖天樹」のリンクモンスターがいれば、受けた戦闘ダメージ分の回復から「聖蔓」リンクモンスターが出てきて、相手の表側モンスター1体を破壊という流れができるので、積極的に狙う構築にしてみてもいいかもしれません。

最後に

今回は【サンアバロン】と【アロマ】を組み合わせた植物族のデッキレシピ・デッキの回し方を紹介しました。

「聖天樹の幼精」などの「聖天樹」関連カードが加わったことによって、「予想GUY」スタートから召喚権を残したまま「アロマセラフィ－ジャスミン」を作れるようになったのが、とても大きいですね。
また、リンク1の植物族が出たということで、「にん人」や「バラガール」といったポテンシャルのあったモンスターの評価も上がりそうです。

【サンアバロン】と【アロマ】を組み合わせた植物族デッキに興味があれば、ぜひ参考にして組んでみてくださいね！
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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